美瑛・上富良野の宿　トロルドハウゲン

小さな店が好きです。オーナーの人柄や想いがにじみ出ている、そんな店が大好きです。たとえばたたずまい、品物の質。そして、媚びるのではなく、愛や敬意を持って取り組んでいる嘘のない姿勢。そこには、単なる「売り買い」の場所を超えた、「表現」としての核が存在している気がするのです。

「商いではなく、人の道を」－。かつて、世界有数の最高級ワイン、ロマネ・コンティーの作り手であったマダム・ルロワは言いました。その言葉を思い出させるような、そして、それぞれの信念と志を心にしっかり抱きながら歩み続ける店を、ここにご紹介しましょう。富良野や美瑛を訪れた際、立ち寄ってみてはいかがですか？

カフェ・グッドライフ

http://www.cafegoodlife.net/

北海道旭川市東旭川町
東桜岡52-2
TEL:0166-36-7722
11:00～19:00　(L.O18:30)
（火曜日、他不定休あり )

「ここは自分たちにとって心地いい場所」と語る渋谷さんご夫妻の言葉通り、庭、建物、料理、すべてが自作というカフェ。敷地に一歩足を踏み入れた瞬間、「グッドライフ」ワールドとも言うべき、温かでどこかなつかしい空気に包まれます。「どんなときも、たとえスコップで穴を掘るときでさえ、楽しむ気持ちを忘れたくない」 ― 。そんな人生哲学が、豊かな遊び心となってそこかしこに現れている気持ちのいい店です。

ランドカフェ

http://www.k3.dion.ne.jp/~landcafe/

北海道上川郡美瑛町字美田第２

TEL:0166-92-5800

10:00 ～ 17:00( 火曜定休 )

ドイツ出身のステファンさんは、無農薬野菜を栽培している農業者。 8 年前、解体した納屋の古材を使って建物をセルフビルドし、「ランド・カフェ」をオープンさせました。畑で採れた野菜で作るランチ、敷地内にある 2 キロメートルにも及ぶ自作の散歩道。この場所にいるだけで、北海道を、美瑛を満喫できます。犬のベルガー、猫のりんなど、味のある愛らしい動物たちも迎えてくれます。

ゴーシュ（パン工房＆自家焙煎コーヒーの店）

http://www.gosh-coffee.com/

北海道上川郡美瑛町
美馬牛市街地
TEL:0166-95-2052
10:00 ～ 17:00( 水曜定休 )

けっして出しゃばらず、それでいて存在感がある。それがゴーシュのオーナー、阪井さんが作るパンです。またコーヒーは、産地だけでなく、畑まで限定された豆を、阪井さん自らが一つ一つ丁寧に選別し、愛情をかけて焙煎するという徹底ぶり。「食事」の中では、どちらかといえば脇役のパンとコーヒーですが、実は、料理を引き立て、豊かにする大切な存在なのだということを、この店は教えてくれます。

ル・シュマン（ビストロ）

http://www.le-chemin.com/

北海道富良野市緑町 9-27
TEL:0167-23-2004
11:30 ～ 14:-00
17:30 ～ 21:00
( ケーキショップ
11:30 ～ 21:00)
（水曜、第２火曜定休）

フランスの三つ星レストランで修行した経験を持つオーナーシェフ、甲斐さんが腕をふるう店。「都会では味わえない大胆さや田舎らしさがあって、その中に自分が今まで学んできた技術的なものが入っていればいい」というスタンスで創り出される料理は、いずれもシンプルでありながらも、素材一つ一つの本来のうまみを最大限引き出し、活かし、統一感を持たせるという奥深い味わい。富良野の四季がそれぞれの皿に詰まっています。

山崎ワイナリー

http://www.yamazaki-winery.co.jp/

北海道三笠市達布 791-22
TEL-4-44:0126710
FAX:01267-4-4411

「僕の中でワイナリーは農業です」。空知の達布地区に畑を持つ三代目の農業者山崎さんがワイナリーを立ち上げたのは 6 年前。当時、個人で「果実酒類果実酒造免許」を取得した例は全国に一つもない中での第一歩でした。かねてから、農協に管理されてばかりの日本の農業形態に疑問を抱き、自立した農業の在り方を模索していた山崎さんにとって、栽培から販売まですべて自分で管理できるワイナリーは理想の形態だったといいます。現在、山崎ワイナリーのワインは、出荷すれば完売。評価も上々です。その年の、その土地らしさを最良の形で表現するワイン。北海道の大地の味をぜひお試しあれ。

Trold Haugen
071-0517 Trold-no-Mori Kami-Furano Sorachi Hokkaido JAPAN
Tel 080-4049-3690