何気ない街角の風景を独自の目線で切り取った写真は、あたたかさとつめたさが同居する世界。その作品を見ていると、写真家にとって「目」がいかに大切かを考えさせられます。添えられた言葉もとても印象的。彼女の作品は、澤野工房の CD ジャケットにも使われています。

ノリのいい曲からしっとりとした曲まで、幅広い作品世界を持つアーティスト。尺八や二胡を使ったり、クラシックとポップスを融合させたり、「金子みすず」の詩に曲をつけたりなど、親しみやすいメロディーラインも魅力。ビクターエンタティメントより、CD「風の住む街」VICC-60367などもリリースされています。

料理には、味だけでなく、食感、彩り、音、香り、さまざまな楽しみが含まれています。伝統的な江戸料理をルーツに持ち、幼い頃から日本古来の美の世界にも親しんだたみよさんが提案する料理には、そのときどきでテーマがあり、料理の持つ奥深さを存分に楽しむことができます。必然から生まれる一つ一つの行程の 丁寧さ、素材や食感の組み合わせなど、繊細に考え抜かれていながらも、最後は素材と対話しながら作り上げていく即興性と柔軟性。そのバランスは絶妙です。

いきおいのあるのびやかなライン、アクセントのように添えられた色。いのうえれいさんの作品は、潔いほどシンプルで、だからこそいろいろなことを作品から感じるのかもしれません。言葉ではうまく言えないあたたかな気持ち、「あっ。（おもしろい！）」といううれしい驚き。ささやかな、でも大切な想いがじんわりと 伝わる。そんな魅力あふれる作品です。